電子手帳とｄｓ

初めての電子手帳

はじめて発売された電子手帳は25年前にさかのぼります。1983年にカシオから出されたものが電子手帳の歴史のはじまりでした。翌年の1984年にはシャープからも発売されましたが、当時の電子手帳の機能は、住所録や電話帳として今から考えるとかなり簡易なものであったようですね。電子手帳の歴史のなかでカシオやシャープから発売した当初のターゲットとなったのはビジネスマンであり、仕事上の顧客管理などが主な用途と考えられていたようです。現在の電子手帳では、かなり機能的になり電子辞書としての機能やゲーム機能など、発売当初とは比べ物にならないほどのものにまで進化しています。 歴史的経緯では、旧来、うかっとして忘れっぽい人間の外部記憶装置として、紙と鉛筆またはペンといった筆記用具は携帯性に優れていて、また紙の質などのより非常に長持ちする記録媒体として活用されてきました、しかし記録情報がある程度の量にふくれあがってくると、目的の情報を検索する事が難しくなるという欠点がどうしても起こってしまいます。特に未整理でそのつど、メモ程度に記録して行くことの多い手帳にあっては、ある程度は意識して整理をしながら書かないと、時間が経過して新しい情報に埋もれてしまえば、メモを取る行為自体が無意味になってしまいますよね（これを情報の散逸という）ため、ズボラな人間に代わって、情報を整理する装置が求められてきたわけです。それこそが電子手帳の誕生の歴史のはじまりで、原点なのですね。